うつで休職する時に使える制度

仕事大好きでバリバリ働いてきた私ですが、なんと適応障害になってしまい、医師に休職するよう言われたため休職することになりました。
休職になると生活ができないからという理由で頑張って働いている人も多く見かけます。
そこで、今回はうつで休職する際に使える制度についてご紹介します。
ここで書いている話は全て個人的な感想になりますので、ちょっとでも悩みがある方はネット上の話を鵜呑みにせず、すぐにドクターに相談してください。
ちょっと前置きが長いので、実際の休職の制度を知りたい人は「休職する時に使える制度」から読んでくださいね。
もくじ
休職するうつのレベル
まず、ここを読んでくださっている方は自分もそうなのかもしれないと疑いを持っているのではないかと思い、休職するレベルの状態について少しお話しさせてください。
対処するべきうつの段階
うつで休職というと、口もきけないご飯も食べられないみたいな状態を想像する方も多いと思いますが、そこまで行くと入院レベル。人らしく回復するだけで1年半はかかるそうです。
なのでまだヘラヘラ笑ったり、時間通りに病院に通ったり、趣味を楽しめる余裕があるくらいの時期に対処しておくのがベストなのだと言われました。
私が最初に休職を勧められた時の状態
私が最初に診断を出された状態では、「どうしても会社に行けない日がある」と「1週間連続で8時間働くことができなかった」けれど、ご飯は食べられていたし、バラエティ番組の動画を見たりしていました。
ただ、あんなに綺麗好きだった私が掃除もできず、洗濯物も溜め込んで酷い有様でした。1日ねると少し回復するのでそれでどうにか体裁を保っていた状態です。
ちなみにこの時点では私の希望で薬の処方はされていませんでした。(カウンセリングでなんとかなるレベルということ)
問答無用で休職を勧められた時の状態
そしてその時「あと1ヶ月働きたい」と無理を言って出勤を続けたところ、2日寝ないと1日働けない、どうしても動けない日がある、家に帰っても動画見られずご飯も食べられず、ただ座って20時になったら薬を飲んで寝るだけの生活になりました。
もちろん掃除も洗濯もできなかったし、だいたい2日連続で休んでいたから2日目の昼くらいから元気になってきてご飯を食べるというような状態でした。それから体力が落ちてきて日課だったランができなくなりました。
この時は問答無用で休職を言い渡され、薬も処方されました。
ここまでで1回目の診断から2週間です。
あっという間に悪化する
「もうダメだ」と自覚してしまったあとは思った以上に早く進行していくので、素直に医師の診断に従いましょう。
また、自分では普通だと思っていることも普通ではないことがあるので、生活の全てを話すような感じで医師に伝えるといいかもしれません。
休職する際に使える制度
さて、いよいよ本題です。休職する際に使える制度は2つあります。
「傷病手当」と「自立支援医療費制度(精神通院医療)」です。
他には「医療控除」と「高額医療控除」がありますが、別の記事で詳しく説明していますのでご覧ください。
傷病手当
傷病手当というのは働くことができなくなってしまった場合に、それまでもらっていた給与の2/3が給付される制度です。
これは額面で税金を引かれる前の、通勤手当や家賃補助などの手当ても全て込みの金額で計算されます。ただしお休みしている間の税金は自分で払うことになります。
自立支援医療費制度(精神通院医療)
こちらは正確にいうと休職の手当てではなく、精神障害により通院する必要がある人が使える制度で、精神疾患の病院や薬の負担が1割になります。症状の重さに関係なく、通院していたら受けられる制度のようです。
住んでいる地域によって担当が違うので「自立支援医療費制度(精神通院医療)」で検索して調べてみてくださいね。
自立支援医療費制度手続きの流れ
手続きの仕方
- 担当窓口に書類をもらいに行く(郵送も可能なので電話してみてね)
- 自分が書く書類を書く
- 医師に書類を書いてもらう
- 担当窓口に持っていく(郵送も可能)
書類を書き終わった後に窓口に持っていくもの
- 自分で書いた書類
- 医師に書いてもらった書類
- マイナンバーカード
- 健康保険証
- 6月頃会社からもらう「特別区民税・都民税 特別徴収税額通知書」
※「特別区民税・都民税 特別徴収税額通知書」については、その年の1月にその地域に住んでいれば個人番号で調べられるそうなので必須ではありません。
窓口に行くと異様にテキパキと教えてもらえますので、ネットで調べるより足を運ぶか電話したほうが早く解決します。様々な状態の人に対応しているのでメールやFAXでも受け付けてくれると思いますよ。
手続き中
結果が出るまで3〜4ヶ月かかるのだそうです。そのため、仮のカードを発行してくれるので、それを持って病院や薬莢に行きます。
その時、一旦3割払ってあとで戻ってくるのか、最初から1割にしてくれるのかはその病院や薬局次第だということです。
気をつけること
診断を受ける病院は決まっているらしく、登録されている病院でしか診断を受けることができないのだそうです。
私は有名な漫画の病院に通っていて問題ありませんでしたが、その辺は窓口の人が教えてくれると思うので、聞いてみてくださいね。
休職の診断が出た後の流れ
休職の診断が出た後は、まず人事と相談し1ヶ月有給でおやすみし、そのあと傷病手当の手続きに入ります。
傷病手当をもらえるのには最後の日に出勤していないこととか、細かく決まりがあるのでご自身で調べてみてください。きちんとした会社なら人事から説明を受けられるはずです。
もし今通院している人、これから通院を考えている人は「自立支援医療費制度」は申請しておいたほうがいいかなと思います。計算してみたんですが傷病手当の金額で暮らすのは貯金がないとやはり厳しく、医療費が1割になるだけでも大変家計の助けになります。
使える制度は使い倒すのが私のモットーです
お金のこと何も知らなかった頃は助けも求められずゴミのような生活をしていましたが、きちんとお金や制度のことを学んでいけば助けてくれる制度はたくさんあります。
今まで頑張って働いて税金を払ってきたのですから、困った時はしっかり制度を利用して戻ってこない年金の分まで使っていきましょうね。
長くなってしまいましたが、今現在困っている人は、少しお休みすることも考えてみてください。無理して心を削る必要はないのです。
医療控除も利用できます
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